国宝展

京都国立博物館では、開館120周年記念として国宝展が開催されるそうです。

私こと婆ダムA子も、自宅から2時間ほどの京都国立博物館には、よく足を運んだものでございます。

 その京都での展覧会、何度かご一緒して頂いた方がおりまして
今日はその友人のお話でございます。

彼女と知り合いましたのは、確か50歳前後の頃。
同年代でお互いにさばけた性格だったこともあり、気が合ったのでございましょう。
そんな彼女、とても美しい方でもございました。
風姿だけでなく、所作ひとつひとつが美しく、オーラさえ漂わせておられましたが
展覧会をご一緒するようになってから、元・タカラジェンヌと知り
合点がいったのでございました。

ただ彼女、かなり常識はずれな方でして…。
券売機で買える電車の切符を、クレジットカードで購入しようとしたり、
滅多に乗らないという電車の車中で「遠足みたい」と女学生のようにはしゃいだり、
極めつけは、展覧会で展示してある国宝級の画を欲しいと言い出して、係員を呆れさせたり。

もともと資産家のお嬢様、結婚後もかなり裕福でいらしたようで
彼女にしてみれば、真逆の私と接するのが、面白かったようでございます。

ある時、彼女からとんでもないお誘いを受けたことがありました。

「A子さん、一緒にサンパウロに行って下さらない?」

そんな名前のブラジル料理店へのお誘いかと思いきや
彼女が行きたいのは、まさにブラジルの都市のサンパウロ。
理由を聞くと…
サンパウロのストリートチルドレンの少年を追ったNHKのドキュメンタリー番組を観て、
どうしてもその少年に寄附をしたいとNHKに問い合わせしたところ
サンパウロに行って直接届けてください…と言われたのだとか。
その寄附の額も半端でなく、さすがにそのお誘いは丁重にお断りいたしました。

その後、だんだん会う機会も少なくなり、音信も途絶えていたのですが
70歳の頃、十数年ぶりに突然、彼女から電話を頂きました。

「A子さん、お元気にしてる? また一緒に京都の展覧会に行きたいわ」

暑い時期でしたので「涼しくなったらぜひ行きましょう」とお約束をして
久しぶりの再会を楽しみに電話を切りました。

しかしこの時、彼女が大病を患っていたとはその声から全く想像もできず…
ちょうど今の季節の頃、
涼しくなってきたので展覧会にお誘いしようとして、彼女の訃報を知ったのでした。

私も年をとり、昔のように気軽に京都には行けなくなってしまいましたが
来月から始まる国宝展、彼女のことを偲びながら、ぜひ訪れとうございます。

「電車で京都に行くなんて、遠足みたいだわ! おやつを持ってきたらよかったわね!」

あの弾むような声と楽しげな笑顔を思い出しながら…。

合掌。

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京都国立博物館の国宝展は、10月3日〜11月26日に開催されるそうでございます。





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