主人の親友

昨夕、明石屋の軽羹(かるかん)が到着!
私こと婆ダムA子が大好きなカゴッマの銘菓で、お取り寄せしました。

といいますのも、もうすぐ亡くなった主人の生涯の親友・M氏の命日。
彼はずっと関西在住でしたが、たまたま奥さんが私と同郷で
お供え用と自分用に購入したのです。

さてM氏と主人は大学の同期で、一緒に家を借りて住んでいたとか。
心優しくて実直で、私も最も頼りにしていた方でしたが
とても変わり者でもございました。

初対面は、今から半世紀以上前のこと。
突然、関西からカゴッマの我が家にふらっと現れて
「しばらく世話になりますわー」
最初は誰だかわからず、名前をお聞きして、主人から話しだけは聞いていたM氏とわかりました。

手狭な家で、どこに泊まってもらおうかと慌てましたが
すぐにどこかへ出かけてしまわれました。
それから数日して、戻って来たと思ったら、また出かけられの繰り返しで
いつの間にか、戻って来られず…。
 唖然とする私に、主人は笑って「帰ったんやろ。そんな奴なんや」

そしてカゴッマから関西へ引っ越してきた日のこと。
連絡もしていなかったのに、私たちを迎えるため駅のホームにM氏の姿がありました。
そして引っ越しの荷物の搬入では、彼の仲間も加わって
あっという間に片付いたことを覚えています。

彼の自宅と我が家までは車で40分ほど。
1ヶ月に数回は、ふらっとうちに来ていました。

ある時、来客中にいつものように彼がふらっとやって来ました。
「なんか食べるもん、ないかー?」
そう言って、冷蔵庫を開け台所を見回し、蕎麦をみつけると
自分で茹でて、ざる蕎麦をすすり、そのまま帰っていかれました。
その一部始終を見ていた来客は、ただただびっくり。
でもその頃には、私もすっかり免疫ができていて
「あのような方なんですよ」と、笑って応えていました。

それ以外にも
殺風景な我が家の庭の植木にと、立派な松の木をトラックで運んで来たり
鶏肉は精がつくと、生きたニワトリ数羽を連れてきたり
(はも)がたくさん釣れたからと、バケツにいっぱい持ってきたり
数ヶ月ほどお見えにならずに不思議に思っていたら、シルクロードを旅していたり
彼のおかげで、大抵なことには動じなくなりました。

主人が晩年に寝たきりになってからは、更に頻繁にやって来て
彼のご家族も総出で、介護を手伝って下さいました。

主人が亡くなった2年後、
自宅の庭の草刈りの最中に倒れて帰らぬ人となってしまいましたが
今でも、ふらっとうちにやって来るような気がします。

そんなM氏は、独文学者であり、チェロ奏者であり、俳人であり、
漢詩の詩人でもありました。

M氏と主人、きっと今頃、天国で昔話に花を咲かせていることでしょう。

「A子ハ、コン世デ 奥(オッ)サント、仲良ヤットイモンデ
 オフタイハ アン世デン コイッマデンゴッ ヨカ仲デ イッタモンセ!」
訳:A子は、この世で奥さんと仲良くやっていますから、おふたりはあの世でもこれまで通り、仲良くやってくださいね!

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お取り寄せしたカゴッマの明石屋の銘菓、一番右が軽羹でございます。




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