終戦の日

今日は、72回目の終戦記念日でございます。
72年前の8月15日、私は11歳で、鹿児島の重富(しげとみ)という疎開先におりました。

「お昼に天皇陛下から直々に国民に向けて、重大な発表があるらしい」
 ということで、一同が大きな部屋に集められました。

正午になり、ラジオの前で起立して、天皇陛下の肉声(玉音)を初めて耳にしたのです。

これが終戦を伝える玉音放送だったのですが
その時、聞き取れましたのは
「たえがたきをたえ、しのびがたきをしのび」の箇所だけで
それ以外は、まったくわかりませんでした。
当時、天皇陛下は大神様と教えられていましたので
やはり神様のお言葉だから、私には理解できないのかもと思いました。

放送が終わったあと、大人たちも一様に首を傾げていましたが、そのうちの一人が
「日本ハ 戦ィ 負ケタンジャッド 」 訳:日本はいくさに負けたんだ。
そう呟いて、日本が戦争に負けたことを知ったのでした。

敗戦を知って泣き出す大人たちもいましたが
私は「これで空襲がなくなる」と安堵したことを覚えています。

しかしそんな思いも束の間…
当時は、もし日本が戦争に負けたら、敵国がすぐに鹿児島に上陸して
日本人は皆殺しにされるという噂がありました。

「敵ガ 攻メックッド! 子ドンヤ オナゴンシャハ ハヨッ山イ逃ゲヨーッ!」
  訳:敵が攻めてくる!子どもや女性は、早く山に逃げろー!

もちろん、そんなことなど起こらなかったのですが
当時の私たちは本当に敵に殺されると思って、玉音放送のあと、すぐに裏山へと逃げたのでした。

終戦の日を迎える度に、あのジリジリと太陽が照りつける熱い夏の日
戦争が終わったにもかかわらず、恐怖におののきながら
必死に山を駆け登ったことを思い出します。

いつの時代も平和でありますように…。
そう祈らずにはいられない終戦記念日でございます。

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私と同じ年代の著名な女性の方々が、それぞれの終戦を綴っておられます。


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