六月燈

7月といえば…思い出されるのが、カゴッマの六月燈でございます。

六月燈は旧暦6月に、カゴッマの神社やお寺で、奉納された燈籠を飾るお祭り
地元では「ロッガッドー」と呼んで、親しまれています。

もともとは薩摩藩の島津ドンが、新照院町にある上山寺にお堂を造って参拝した際
たくさんの燈籠を飾ったのが始まりなのだとか。

私こと婆ダムA子も、カゴッマにいる頃は、毎年ロッガッドーを楽しみにしておりました。
最初に行ったのは、今から80年ほど前…照國神社の六月燈。

当時の夜は、街灯などもなくて真っ暗でしたが
この日だけは、たくさんの燈籠にあかりが灯り
沿道には、綿あめ しんこだんご 金魚すくい 当たりくじの屋台が建ち並ぶ
まさに「ゆめのくに」でした。

中でもひときわ目を引いたのが、色とりどりの花火を売っている屋台。🎇

「A子チャンナ 花火ガ欲シタッヨネ? ホンナラ買(コ)ッアグッガァ−」
 訳:A子ちゃん 花火が欲しいのね? じゃあ買ってあげようかねぇ。

 屋台の前から動かない私に母が言います。

「ウレシイー!!」

さてどれにしようか! 手持ち花火セットもいいけど、やはり打ち上げ花火かな…
どうせ買うなら両方を…なとど思い巡らせていました。

そんな私を尻目に母は…

「コヨ タモンセ」  訳:これを下さい。

その手を見ると、屋台で売られていた中で 一番小さな花火が…。

「花火ナ 線香花火ガ一番ヨカドー」  訳:花火は線香花火が一番いい。

和紙をコヨリにした6本が1束になっていて、当時5銭ぐらい。
内心ガッカリでしたが、何も買ってもらえないよりはヨシと思うことに…。

さて六月燈から戻って、庭で線香花火に火🔥をつけます。

花火の先っぽの赤い紙がひとしきり燃えると、赤い玉…
その赤い玉、ちょっとの間、じっとしていたかと思うと…
パッパッ!と松葉のような火花を四方八方に華やかに散らして…
でもだんだん弱くなって、柳のような火花に変わり…
微かに菊の花びらが散るようになって消えてゆき…おしまい。

「線香花火ハ、アタイタッノ一生ヤナァ−」  訳:線香花火は私たちの一生やねぇ。

 母の言葉に、なるほど…と幼いながらも納得していた時です。

手に持っていた線香花火、赤い玉ができて、さあ、今からパッパッと松葉が…のはずなのに
火花を一度も散らさぬまま、赤い玉が下へボトッ…。

「オワッタ…アタシノ一生…」

大泣きする私に、母はとっておきのサプライズを起こしてくれました。

シューーーーーーーーーッ!  パーーーーーーン!!

それは私が欲しかった打ち上げ花火、母が内緒で買ってくれていたのです。

夜空に高く高く飛んで、パン!と弾けて火花を散らした打ち上げ花火。

「コン花火ガ A子チャンノ 一生ジャロナ」  訳:こっちの花火がA子ちゃんの一生だろうね

決して華やかな花火ではなかったけれど、そのおかげで私は今も元気にやっています。😄


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こんな花火セットが欲しかったです…。



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